No.11 『 旅の途中 』 

kneedrop22009-09-30

『 旅の途中 』
    作詩:五十嵐精一


  朝のゆるやかな小径を
  君の歩調にあわせながら歩く
  彫刻が立つ精神の広場
  空にたくさんの鳩がはばたく


  ちかくの教会を訪ねてみると
  ステンドグラスが
  光りに映えていた


  透きとおる青空の下
  公園の記念碑の前で
  私は祈る 旅の途中


  オレンジ色の太陽がゆっくり沈む
  黄昏た寺院の方を向いて
  君は手を合わせ祈っている


  樹齢千年の古木の精霊が
  君の魂に何か語りかけている
                       
             2009年作品




The Poetic Works of Seiichi Igarashi