No.89天にましますわれらの父よ

kneedrop22013-03-28

『天にましますわれらの父よ 』
    作詩:五十嵐精一


揺れた 大きな 
それも今まで感じたことのない
体験したことのない 大地震


TVを見るまでは
こんなことになっているなんて
思っていなかった


30分前後に津波が来た
車も家屋も人も大切なものも 
一瞬のうちに呑み込まれ 流された
泣きたい あの人の安否が気に掛かる 
どうか 無事でいますように


溢れる涙を拭きながら 西の方にひざまずき
神さまに向かって祈りを捧げた


天にましますわれらの父よ
もう これ以上の被害と犠牲者を 
出さないで下さい
そして原発の事故を最低限にとどめ 
放射能漏れをなくして下さい


そして一日も早く地震に 
遭われた人たちすべてが
一日も早くもとの生活に戻り 
安心して暮せますように
あなたが授けた命であり物なのですから


もう一度 祈ります
あなたが授けた命であり物なのですから
この祈りが届きますように アーメン


祈りを捧げた あなたの笑顔が見たいから


今 被災地の現場にいます


こんなこんな不安定な大地の上で
私は呆然と立ち尽くす
                  
                           2011年作品



































The Poetic Works of Seiichi Igarashi