No.3 『 Travis 』

kneedrop22009-09-14

Travis 』   作詩/作曲:五十嵐精一


彼 Travis
満たされない心を
抱えて生きている


ふたつ目の仕事を終え
今日も最終電車
揺られて行く


哀しい仕事場だけの街が
電車の窓から流れる景色で
一日の疲れを癒しているのが分かる


恋をすれば十分すぎるほど
うまくゆく彼が女性(おんな)を愛さなくなった



              
彼 Travis
今の体制に対して
変革を望んでいる


朝、眩しい光りで目覚め
疲れた心と体で
一日を始める


色褪せ加工される街を
愛しているのは自分の心と
似ているのが街の呼吸でわかるのだろう


存えることは汚れることだと
彼はもう とうに気づいている

            
          1982年作品















































The Poetic Works of Seiichi Igarashi