No.36 『 混乱の入り口 』

kneedrop22010-02-22

『 混乱の入り口 』  
     作詩:五十嵐精一


月が鈍く射すキラータウンに
俺の罪の意識が足を踏み入れる


暴力が未来をも支配したとしたら
奴らはすべてまでのみ込んでしまうかも


許されるはずのない悪の論理は
俺のとまどいをも壊し始めた


めまぐるしさも追い越すスピードで
俺の狂気も増殖する


地下に通じる階段を降りると
悪意に満ちた混乱の入り口


Real Time頭の中でたしなんでも
Real Time憂鬱にかきたてられ


計算されてる街の構造が
つまり信じあえない 路上の呼吸
付き合えないぜ 奴らの心理


今 混乱の入口の前にいる
希望の夜明けは訪れず
何も一向に好転しない        
               
        1984年作品



The Poetic Works of Seiichi Igarashi