『 秋のまだ早い夜明け 』
作詩:五十嵐 精一
秋のまだ早い夜明け
今日は土曜日で明日は休みだから
晩(おそ)くまで起きていた
ちょっと気になってラジオに
手を伸ばしてみると
どこのステーションなのかわからないけれど
かなりNoiseが入っていて聴き取りにくい
1920年代のマーチングバンドの
ディキシーランドJazzが聴こえてきた
そのJazzの音色が
秋の夜明けの雨音と懐かしく溶け合って
なにか先人たちの生きるうえでの
葛藤などなかったかのように
マーチングバンドだけが持ち合わせている
自由でファンキーな楽しそうな雰囲気を
醸し出してる魔法の音楽
現在 SwingとGroove感が
もっとも音楽的価値として
大切であろうといわれる
このコペルニクス的転回の前夜ともいえる
この時代の音楽を聴いて
今世 このJazzと呼ばれる音楽に
出会えたことに本当に感謝したい
2009年作品
The Poetic Works of Seiichi Igarashi