No. 92『 うつ伏せの恋 』

kneedrop22013-05-01

『 うつ伏せの恋 』
作詩:五十嵐 精一
 


夜の色が淡くBlueに落ちて
恋が夜とわかれ
一日が夢の彼方でぼやけ始める


心を癒して寒くかじかんで
あの人のことを想い
今 テラスから雨をみつめている


狂ってしまった風に恋して
星たちは空にひつっいて
病は体にはりついて


元気よく言葉が踊らないから
Blueにくすぶる心
うつ伏せの恋なんて
たたんじゃって燃やしてしまおう


アメリカンコーヒー片手に
恋のスキップしながら
夜が化粧を落としてゆくと
港も綺麗に朝を迎える
               
       1980年作品




The Poetic Works of Seiichi Igarashi