No.25『 恋の夜想曲 』

kneedrop22009-12-06


           
『 恋の夜想曲 』
     作詩:五十嵐精一


君の優しい姿が
僕の心に落ちてゆく


手紙では愛が確かめられない
電話で心は解らない
忙しさが二人を離れさせる
   
冬になれば 冬になれば
熱い紅茶と時計の響き
きっと君の心が読めるはず
きっと愛が確かめられる


遠く二人の姿が
夢の外へ流される


何故か 作り笑いにしか見えない
瞳の中に優しさがない
周囲(まわり)が二人を壊そうとする


夏になれば 夏になれば
カーテンは変わり 陽射しが折れる
きっと もう会えないだろう
きっと もう別れるだろう


失った恋は戻らない
遠い夜だから眠れない
こんな淋しき夜は眠れない

               
       1978年作品




The Poetic Works of Seiichi Igarashi