『 Black Sea 』
作詩:五十嵐精一
ジェット機が街に落ちて
南の方では賑わいでいる
北の野郎はいらつき
エンジンを吹かし走る
無気力な心では
翔べないのだから
街は崩れてゆく
若者のHard Rock が
街を塗りつぶしてしまい
英雄はピストルで撃たれ
世界は止まる
無気力な心では
走れないのだから
体も滅びてゆく
月は輝いて空を切ってゆく
ナイフと言葉が心を刺して
ちかい未来みんな崖から
後を絶たない
無気力な心では
動けないのだから
すべて朽ちてゆく
1979年作品
The Poetic Works of Seiichi Igarashi