No.20『恋の終止符』

kneedrop22009-11-15


『恋の終止符』
    作詩:五十嵐精一


いきなり空から降りてきたのは雨
今 どしゃ降りの中
子供の手から離れた風船ひとつ
灰色の空に昇る
夢がないから微笑みもない
哀しみの空 風船 消えた
恋をなくしそうな今 愛がない
だから 夜も逢えない


ピリオドを打とう あの娘に
put a period to my heart
明日になったら 終止符を


愛がないから 手紙がこない
哀しき靴も濡れている
電話かけてきた あの娘の声ひとつ
会話が切れる


冷めはじめた恋
だから仕方ない今日


あの娘どうしているだろうと
この頃 想うこともない
                
         1978年作品




The Poetic Works of Seiichi Igarashi